豊岡エコファーマーズ

豊岡エコファーマーズ(株式会社 atきなし)根岸 謙次 さん

コウノトリと共生する「コウノトリ育む農法」

2005年、兵庫県豊岡市において、一度絶滅したコウノトリが34年ぶりに空に飛び立ちました。
餌場の乾田化や農薬の毒性などで1971年に絶滅したコウノトリの野生復帰には30年以上の年月がかかったのです。

兵庫県豊岡市ががめざしてきたのは、コウノトリも棲める環境作り。
なぜなら、食物連鎖の頂点に立つコウノトリが棲める環境は、その裾野で多様な生物がバランスよく存在することの象徴だからです。

コウノトリの餌場となる水田を増やすことで、人と自然が共生する豊かな環境を目指した無農薬無化学肥料の農法が[コウノトリ育む農法]です。

根岸さんは、大学卒業後、百貨店や化学メーカー勤務を経て、2001年に生まれ故郷の豊岡市に戻り、未経験から農業をスタート。何もわからないまま参加した研修会がきっかけで減農薬・有機農産物生産への取り組みを始めます。

2003年に専業農家5名とともに豊岡市で第一号エコファーマー認証を受け「豊岡エコファーマーズ」を立ち上げ、「ひょうご安心ブランド」を取得。令和2年には、想いを次世代へつなぐために「atきなし」として法人化、代表取締役に就任。安心、安全で美味しいお米づくりの輪を広げ続けています。

豊岡市と連携をとりながら、[コウノトリ育む農法]で無農薬無化学肥料の「こうのとりのお米」を作り続ける取組みは、小学校の社会科の教科書でも紹介され、各メディアでも取り上げられています。

人のご縁がすべてのはじまり

なぜ、自然農法に取り組まれたのかをお聞きすると、にっこり微笑んで「すべては人のご縁に尽きるんです」と答えられたのがとても印象的。

化学肥料を使う一般農法では、生産量を安定的に増やすことができるため、農業を始めて間もない頃に有機農業の取組みに誘われた時は、「どうやって、お茶を濁して断ろうか」ということばかり考えていたんだとか。
人との交わりが好きで研究熱心(そしてお酒好き!)な人々とお酒を酌み交わし、語り合ううちに、自然と共存する農法への試みを始めることに。この実施結果が後に「コウノトリ育む農法」として体系化されます。

ご自身の農法について尋ねると、学び続けられた深い知識と試行錯誤で取り組まれた経験、これから取り組みたいことなど、熱い想いを溢れんばかりに語られる姿からは、作物、人、自然に対する愛情の深さがひしひしと伝わってきました。

「ひょうご安心ブランド」農産物の特徴

1.人と環境に安心な栽培方法
2.検査により安心を確認
3.栽培方法・検査結果を公開


ひょうご安心ブランド

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雨風とのコラボレーション

元禄二年創業の堺の老舗の醤油蔵の糀屋雨風は、幾代にも渡り伝承されてきた糀づくりの伝統技法そのままに、今も木桶や杉室を使い、一粒一粒丁寧に糀と向き合います。現在は糀を利用した様々な加工品を通して糀文化を現代に広めています。

糀屋雨風の「糀(こうじ)」と根岸さんの「こうのとりのお米」で作られた「  」は、食べる人々の健康と幸せを願う両者の強い想いのつまった商品です。
安心・美味しいはもちろんのこと、心と体にやさしい「  」をぜひお楽しみください。

生産者DATA
屋号 豊岡エコファーマーズ
株式会社 atきなし
代表者 根岸 謙次
住所 〒668-0864 兵庫県豊岡市木内888番地
連絡先 0796-23-4807
その他 『トキと暮らす島-野生復帰事業の果てに-』
FNSドキュメンタリー大賞 2011年7月14日放送

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