はじめ米

はじめ米 高垣 創 さん

誠実に育み、誠実に食し、誠実に生きる

生き方を模索した先に農業と巡り合った高垣さんは、肥料・農薬・除草剤などを一切使わず、植物の可能性を土の力で育てる「自然栽培」で米作りをしています。和歌山県橋本市の農家さんのもとで自然栽培を2年間学んだあと、2018年に丹波市でお米作りをはじめました。

大量収穫の一般農法に頼らず、丹波市の風土を活かし、過剰な栄養を求めない品種を選定、土を育む工夫を重ねています。100年ほど昔の貴重な「朝日」という品種を中心に、一般農法では非効率とされる完全無農薬・無肥料の自然栽培。そして何よりも大切にしているのは、種を採って次作に繋げること。受け継がれる種が自然の恵みを存分に受けて育てられたお米は「はじめ米」と名付けられ、感謝を引き出すお米でありたいという高垣さんの想いが託されています。

自然の力を信じ、多くの人とのかかわりで愛情いっぱいに育てるお米作りを目指して、毎年、一本一本手で苗を植える種まきイベントを主催。高垣さんのお米作りに賛同する人々の輪が広がり、「はじめ米」は多くの人々に愛されるようになりました。

土を感じにくい都市型社会において、主食のお米がもつ役割の大きさを痛感する高垣さんは、「はじめ米」を通して平和と幸福に貢献してゆきたいと願っています。

1粒のお米が6000粒になる神秘

ホトトギスの鳴き声が心地よい美しい山里風景が広がる丹波市市島市北奥。高垣さんは、田畑に隣接した自然の中の小さなログハウスで暮らしながら、農業を営んでいます。ご自宅の周りには広い畑が広がり、たくさんの野菜も育てられていました。

端正な顔立ちと落ち着いた物腰、芸術家のような雰囲気で、言葉を一つひとつ丁寧に選びながらお話しされる様子が印象的でした。

20代の頃は、言語、思想、哲学に関心を持ち、約一千冊の本と向き合い、歯がゆい思いをしながら生きる術を探し続けてきたといいます。農業とは無縁な生活で、農業に携わることになるとは想像することもなく30代を迎え、社会の中でどのような役割を担っていけるのかを考え続けている時に目が向いたのは「土」だったといいます。
自分の生き方の根底が土とリンクしていることに気づき、土を大切にする自然栽培へと自然に導かれたのだそうです。
自分を表現するために、自然栽培でのお米づくりをはじめた高垣さんは、自然に生かされていることに改めて気づかされたのだとか。高垣さんにとって、「生きる」ということは「自然と向き合うこと」なんだな、と感じずにはいられませんでした。

海外への展開

これから取り組みたいことをお伺いすると、「はじめ米」をもって海外に行きたいと答えられました。中でも特に行きたいのはフランス、パリだといいます。いつか自然栽培で丁寧に作られた高垣さんの「はじめ米」が、海を渡り、フランスで名を馳せる日が来るのがとても楽しみです。

雨風との出会い

体にやさしい食べ物に関心を持った時に、糀屋雨風のことを知り、遠方からふらりと訪ねて雨風主催の手作り味噌教室に参加したのがはじまり。ご縁がつながり、自然栽培を志す高垣さんと雨風との交流が始まりました。

元禄二年創業の堺の老舗の醤油蔵の糀屋雨風は、幾代にも渡り伝承されてきた糀づくりの伝統技法そのままに、今も木桶や杉室を使い、一粒一粒丁寧に糀と向き合います。現在は糀を利用した様々な加工品を通して糀文化を現代に広めています。

糀屋雨風の「糀(こうじ)」と高垣さんの「はじめ米」で作られた「糀甘酒」は、食べる人々の健康と幸せを願う両者の強い想いのつまった商品です。
安心・美味しいはもちろんのこと、心と体にやさしい「糀甘酒」をぜひお楽しみください。

生産者DATA
屋号 はじめ米
代表者 高垣 創
住所 〒669-4312 兵庫県丹波市市島町北奥698-1
連絡先 090-7360-1116
Facebook https://www.facebook.com/%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E7%B1%B3-261292564515833/
ネットショップ https://hajimemai.thebase.in/items/13869208

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